まつかさ餅 長新
- 電話番号
- 0598−38−2018
- 営業日時
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8:30〜売り切れ次第終了
不定休(HPをご確認ください) - 住 所
- 〒519-2181 三重県多気郡多気町相可564 Map
- 紹 介
- 世代を超えて愛され続けている伊勢相可名物「まつかさ餅」。長新では安心安全なものを提供したいという想いで、今でも創業当時の製法で作られています。この甘味を求めて地元の方はもちろん、遠方からも買い求めにこられるお客様もいらっしゃいます。
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旅人たちの疲れを癒してきた伊勢相可名物「まつかさ餅」
伊勢本街道と熊野街道の追分にお店を構える「まつかさ餅 長新」
創業は江戸時代、お伊勢参りと熊野もうでの旅人たちが一服する茶店として賑わいました。
▲お店の目の前にある伊勢本街道と熊野街道の追分を示した「相可の道標」
▲左)昭和初期の頃の長新。右)今もその姿は変わりません。現在は七代目の村岡邦彦さんと奥様、息子さんでもあり八代目となる村岡伸祐さんと奥様という親子二代のご家族で切り盛りされています。
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創業から変わらぬ味を
国産のもち米で黒糖のこしあんを包み、その表面にもち米をあしらった長新の「まつかさ餅」。
見た目が松ぼっくり(松笠)のように見えることから名付けられました。一口頬張ると、お餅のやわらかさと黒糖の上品で優しい甘さが口いっぱいに広がります。このまつかさ餅、賞味期限は当日のみとのこと。これは保存料や着色料など余計なものを一切入れない無添加へのこだわりがあるからです。
お店の利益を考えれば、添加物を加え日持ちをさせることは容易にできます。けれどそれをしないのは、お客様全員に安心・安全に食べていただきたいという代々受け継ぐ店主の想い・こだわりから。まつかさ餅長新では、今でもあえて創業当時のままの製法を守り続けているのです。
▲いつでも美味しいまつかさ餅を味わってほしいとの想いで、お休みは月に2、3回の不定休で営業されています。 -
「まつかさ餅」を一番美味しく味わってほしい!
長新の朝は早く、毎朝6時30頃からその日の仕込みが始まります。
「まつかさ餅を作り続けて30年以上。それでも日々修行です」と邦彦さん。
火加減や水の量など、その日の天候などによって日々変わる職人の技は、八代目となる伸祐さんにも受け継がれています。長新では作りおきなどはせず、一日に何回にも分けて蒸しあげます。
取材で伺った際も、ちょうど品切れのタイミングでお越しいただいたお客様にお待ちいただけるようお声掛けされていました。
まつかさ餅を作りおきをしない理由。それは「一番美味しい状態でお客様に食べてほしい」という強い想いがあります。保存料等を一切使用していないため、時間を置くと固くなってしまうのです。そのため、地方発送なども行っていません。まつかさ餅は蒸し上がってから5時間から6時間が1番の食べ頃。蒸し立てより少し時間を置いたほうが甘みが増すそうです。あらかじめ電話で予約をしておくと、希望の時間に近い出来上がりのまつかさ餅を取り置きしていただけます。
▲販売は2個から。包みと箱入りを選ぶことができます。リクエストが多く、最近では月に一度、スーパー「ぎゅーとら」などで限られた場所での販売も始まりました。それでも、午前中に売切れるくらいの数しか納品しないのだそうです。 -
これからも「まつかさ餅」が訪れる人の日常であるように
長新には地元はもちろん、遠方から様々なお客様が、まつかさ餅を求め訪れます。
小銭を握りしめた近所の子ども達、旅の途中のお客様、日々のお茶うけとして買われるお客様、入院中の家族への差し入れとして買われていったお客様も…。
「お客様の日常に寄り添えることができるのは、長く続けているからこそ。続けていてよかったと思います」と邦彦さん。
▲七代目の村岡邦彦さん。優しい語り口でお客様を迎えてくださいます。「これからも末長く続けていくために、飽きないものを作る」
まつかさ餅はこれからもお客さんの日常の1つであり続けるのだと感じました。優しく上品な甘さで、食べればみんなが癒されるまつかさ餅。ぜひ一度足を運んでくださいね。
▶︎「まつかさ餅 長新」のホームページはこちらから