銀次郎〜ginjiro〜
- 電話番号
- 0596-63-6766(完全予約制)
- 営業日時
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ランチ:11:30〜13:30(L.O.)
ディナー:18:00〜19:30(L.O.)
月曜定休 - 住 所
- 三重県伊勢市小俣町明野1077 Map
- 紹 介
- 近鉄明野駅徒歩1分、シェフの遊び心と地元食材の魅力を存分に味わえる料理店「銀次郎〜ginjiro〜」。幼少期から現在に至るまで、シェフの中で培われた想いやお店のこだわりを皆様にご紹介します。
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フランス料理をベースに様々な可能性を「銀次郎」
今回は伊勢市小俣町、近鉄明野駅前にお店を構える「銀次郎〜ginjiro〜」オーナーシェフの出口直希さんにお話をお伺いしました。
近鉄明野駅のすぐ近くにある「銀次郎」。三重県立美術館の「ミュゼ ボンヴィヴァン」で長年シェフとして活躍した出口さんが「お客様と顔を合わせることができるお店を」と、昨年9月にオープンさせました。自然に近い距離感で、豊かな自然の匂いや生産者さんの声を感じてほしいという想いで選んだ明野の地。お酒好きにも気軽に来ていただけるように駅近、すぐ近くに田園風景、さらに出口さん自身が明野高校の伊勢あかりのぽーくの生産にも携わっていることなど、いくつもの偶然が重なったことがきっかけでした。
出口さんはここ「銀次郎」で提供する料理を「日仏道草料理」と言います。
フレンチの技法をベースに日本の風土と個性を生かしたジャンルにとらわれない自由なスタイルで作られる出口さんの料理。地元の生産者との繋がりも大切に、食材の魅力を最大限に引き出すメニューはもちろん、自身が釣った魚や摘んだ野草、育てたきのこもお客様に提供し、それまでのストーリーも楽しんでいただきたいと出口さん。このコンセプトはお客様にも好評で、リピーターの方が多いんだそうです。
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「銀次郎」のルーツは伊勢神宮!?
出口さんの幼少期は、伊勢神宮の外宮に毎日に行って生き物を見つけたり捕まえたり、池で遊んだりと、自然の中で過ごす時間が特別で、そこから多くのことを学びました。森の香りや雨に濡れた玉砂利の匂い、小さな生き物たちの営み…出口さんの原点は伊勢神宮の自然にあると言います。
小学生の頃から料理人になりたかった出口さん。元々はお酒を勉強して居酒屋を開きたかったとのことですが、食材の知識を学ぶため伊勢の名店「ボンヴィヴァン」で修行を始めると、料理・文化・ワインの魅力に惹かれ、フランス料理の世界に引き込まれました。
そして現在は自身の店で唯一無二の料理を提供。地元の自然から自身で見極めた食材を使い、ここでしかできない遊び心を表現しています。店内にある家具はもちろん、お皿、器すべて出口さん自身が選んだもの。出口さん曰く「虫取りに行った感覚で色々発信しながら、美味しいだけでなくその行為も楽しんでもらえる店にしたい」。…やはり銀次郎のルーツは外宮を走り回っていたあの出口少年でした。
ちなみに店名の「銀次郎」とは出口さんが以前ともに暮らしていた愛犬「銀次郎くん」にちなんで命名。店内の壁には銀次郎くんをモチーフにした針金アートも展示されているので、店を訪れた際にはぜひこちらもご鑑賞を。
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常に面白いことを探して
仕事をする上で常に自分の中には「素直さと楽しむ姿勢」があるという出口さん。制作的にも直感でまずは動くタイプで、常に面白いことを探しています。
コロナ禍では伊勢茶のスパークリングワイン「Terasu」の開発にも携わりました。すっきりした伊勢茶の味わいと香り、はじける炭酸がマッチした今までにない味わいは、どの料理にも合うと好評です。最近は不定期で「うな銀次郎」と題してうなぎ弁当も販売。なんと研究に研究を重ね出口さん自らうなぎを飼育し、お客様に提供する時間から逆算して仕込みを始める、というこだわりぶり!完全予約制でテイクアウトのみの販売のため、詳しくはお店までお問い合わせを。
ちなみに通常のメニューはランチ、ディナーそれぞれ3種類から選ぶことができ、どれもワインを中心としたお酒と一緒に楽しむことができるメニューです。もちろん、ノンアルコールでも十分に楽しむことができます。食事は4000円~20000円程度の予算で、ワインは希少品など約500種類の品ぞろえはシニアソムリエの出口さんのお店ならでは。
出口シェフのこだわりが詰まった「銀次郎」の料理を、こだわりの空間で思う存分堪能してください。